私はこれまで14年間、行政機関からの委託による障害当事者の生活相談に携わってきました。これまで市民の方々や、関係機関の方々との関わりの中で、様々な経験を得る機会や、大切な支援など、多くのことを学ばせて頂きました。

現在、大阪府下では生活相談と言う質の高い相談支援が障害当事者に行き渡っていない現状があります。その人の想いに寄り添える専門性の高い相談員の育成と、働く相談員が給与面でも、安心して仕事が続けられる様な運営体制、また、それを持って広く、相談支援を届けたいとの想いから、多くの方々に支えられて、令和2年、一般社団法人Polaris相談支援センターフィーロを設立させて頂きました。

相談支援とは、障害のある方が、住み慣れた地域で生き活きと、その人らしい暮らしを実現することが出来るように、本人の立場に立って、本人の意向やニーズを確かめながら、本人の地域生活を総合的に支援する公共性の高い制度です。地域で安全、安心に、より豊かな生活を送るために、様々なサービスを必要とする場合、そのサービスへ繋げるためのきめ細かい調整やコーディネートなどの相談支援、ソーシャルワークが必要となります。

当法人では社会貢献活動の意識を踏まえ、主任相談支援専門員が中心となり、これまでの経験や、行政機関、関係機関との繋がりを活かしながら、高度な専門性が必要とされる知的障害者等の触法障害者支援や、困難ケースと想定されている入院期間が長期にわたる精神障害者の退院支援等も、積極的に受け入れていく中で、障害当事者の方々が希望する生活を実現することを目指します。

また、SDGsの観点から、当法人理事会では職場の仲間と共に、質の高い相談支援を広く、障害当事者の方々に届けていくことを目指す為、法人内におけるソーシャルワーカーの国家資格取得補助制度や、職場からの独立等、新たな相談支援事業所の運営を考える職員を積極的に応援します。

今後とも堺市が認める地域の相談支援の中核を担う機関として、相談支援における人材育成について、大阪府や、堺市北区障害者自立支援協議会、堺市障害者相談支援専門員協会、その他関係機関等、地域のネットワークと協働しながら、法人運営に努めて参ります。

PAGE TOP